ニキビ・ニキビあと

「ニキビ」といっても、その原因・状態はさまざまです。「ニキビは青春のシンボル!」と放置されることもありますが、医学的には「尋常性ざ瘡」と言われる病気です。まずはニキビの状態を見極め、それぞれに適した治療をすることが大切です。

赤井クリニックのアプローチ方法

当院では、ニキビやニキビあとの状態を見極め、それに適した治療やケアを提供します。そのアプローチ方法は、3つあります。「ホームケア」「保険診療」「保険外診療」です。

一つ目は、ご自宅でのホームケアです。お肌の状態を保つには、日常的なケアが大切です。正しい洗顔や保湿、紫外線対策など、ご自宅で取り組んでいただきたいことがあります。

二つ目は保険診療です。保険内で行える治療を想定し、外用薬・内服薬を服用し、軽度なニキビを治療することができます。

三つ目は保険外診療です。「なかなか治らない」、「早く治したい」、「他院での治療では効果がなかった」など、中度、重度なニキビを治療する際にご案内します。

肝心なポイントは、この三つのどれかが優れているというわけではないということです。どの方法も一長一短あります。

なので、まずは患者さんの肌の状態を把握し、その上で最適な治療やケアをご提案します。

ニキビの原因

過剰な皮脂分泌

  • 思春期・ストレスによる男性ホルモンの影響
  • 女性においては、ホルモンバランスの乱れ など

皮脂の出口である毛穴の角層の異常

  • 不適切な洗顔や化粧
  • 皮膚のターンオーバーの乱れ
  • 乾燥や擦るなどの刺激 など

皮脂がつまった毛穴におけるアクネ菌の増殖→毛穴および周囲への炎症

毛穴が皮脂でつまっている中でアクネ菌が増殖すると、毛穴と周囲に炎症が起きます。

その他の原因

他にも、睡眠不足、食生活の乱れ、便秘、そして活性酸素がニキビの原因になることがあります。

ニキビの種類

微小面ぽう

主に性ホルモンにより皮脂腺が刺激され、皮脂の分泌が亢進することにより生じる、目に見えない毛穴のつまりのことです。

面ぽう

面ぽう

皮脂分泌の亢進と、皮脂腺の開口部より皮膚表層に近い部分(毛包漏斗部)の角化が亢進することにより、毛包内に皮脂が充満し、アクネ菌が増殖した状態のことです。

①白ニキビ(閉鎖面ぽう)
毛包内に皮脂が充満し毛穴の出口は閉鎖している状態

②黒ニキビ(開放面ぽう)
毛穴が開いて、角栓が黒色になっている状態

赤ニキビ(紅色丘疹)

赤ニキビ(紅色丘疹)

アクネ菌により、面ぽうに炎症を起こした状態

化膿したニキビ(膿疱)

化膿したニキビ(膿疱)

赤ニキビがさらに悪化し、炎症が強くなり、周囲にまで広がった状態

ニキビあとの種類

ニキビあとには、炎症後の赤味、色素沈着、クレーター痕ともいわれる陥凹した状態、また肥厚性瘢痕やケロイドいった状態も含めるとさまざまです。

ニキビあと ニキビあと ニキビあと

ニキビ治療

ニキビ治療は、個々の肌やニキビの状態により異なり、その状態にあわせて治療することが大切です。よって、洗顔方法などを含めた日常のスキンケアの見直しやライフスタイルに併せた治療方法を考えていく必要があります。

保険診療でできること

保険適用となっている治療方法は限られています。おもに下記の外用薬・内服薬が適用となっております。

「以前、他のクリニックでお薬処方してもらったが治らなかった」「ヒリヒリして使えなかった」とのことで来院される方も多いです。

保険適用の治療も、使用方法の工夫・内容をもう一度見直すことなどにより、効果を発揮することも可能です。

内服薬

抗生物質、漢方薬(その方のニキビの状態や他に付随する症状に合わせて処方します)、ビタミン剤など

外用薬

保険適用のお肌に塗る代表的な薬です。

アクアチムクリーム1%
アクアチムクリーム1%

新キノロン系外用抗菌剤
細菌の増殖を阻害することにより、殺菌作用を示す新キノロン系の外用抗菌剤です。通常、ニキビ(ざ瘡)や、おでき、とびひなどの皮膚感染症の治療に用いられます。

ゲンタシンクリーム0.1%
ゲンタシンクリーム0.1%

細菌の増殖を阻害し、局所の感染症を治すアミノグリコシド系抗生物質です。通常、ニキビ(ざ瘡)や皮膚感染症の治療に用いられます。

ダラシンTゲル1%
ダラシンTゲル1%

細菌の蛋白合成を阻害することにより殺菌作用を示すリンコマイシン系の抗生物質です。通常、化膿性炎症を伴うニキビ(ざ瘡)の治療に用いられます。

ゼビアックス油性クリーム2%
ゼビアックス油性クリーム2%

キノロン系外用抗菌剤
細菌のDNAの複製を阻害することにより、殺菌作用を示します。通常、表在性皮膚感染症や化膿性炎症を伴うざ瘡(ニキビ)の治療に用いられます。

ディフェリンゲル0.1%
ディフェリンゲル0.1%

レチノイド作用を有するアダパレンが主成分です。表皮の角化細胞の分化を抑制することで毛穴の閉塞を防ぎ、面ぽうの形成を抑制します。その結果、非炎症性皮疹(白ニキビ、黒ニキビ)、そして炎症性皮疹(赤いニキビ)が減少します。通常、ニキビ(ざ瘡)の治療に用いられます。

ベピオゲル2.5%
ベピオゲル2.5%

過酸化ベンゾイルが主成分です。ニキビ(ざ瘡)の原因菌の増殖を阻害する作用(抗菌・抗炎症作用)と角質細胞の結合をゆるめ毛穴の閉塞を改善させる角質剥離作用があります。その結果、炎症性皮疹(赤いニキビ)、非炎症性皮疹(白ニキビ、黒ニキビ)が減少します。通常、ニキビ(ざ瘡)の治療に用いられます。

※ベピオゲルは2015年4月に保険適応になりました。(海外では1960年代より使用されています)

デュアック配合ゲル
デュアック配合ゲル

過酸化ベンゾイル3%とクリンダマイシン1%が配合されています。リンコマイシン系の抗生物質の抗菌活性(細菌の蛋白合成を阻害)および抗炎症作用と、過酸化ベンゾイルの抗菌作用(細菌の必須構成成分を酸化)、抗炎症作用、角質剥離作用により、症状を改善します。通常、ニキビ(ざ瘡)の治療に用いられます。

※デュアック配合ゲルは、2015年5月に保険適応になりました。

エピデュオゲル
エピデュオゲル

過酸化ベンゾイル2.5%とアダパレン0.1%が配合されています。アダパレンは表皮の角化細胞の分化を抑制することで毛穴の閉塞を防ぎ、面ぽうの形成を抑制します。過酸化ベンゾイルはニキビの原因菌の増殖を阻害します。また角質細胞の結合をゆるめ毛穴の閉塞を改善させます。その結果、炎症性皮疹(赤いニキビ)、非炎症性皮疹(白ニキビ、黒ニキビ)が改善します。

※エピデュオゲルは、2016年11月に保険適応になりました。

保険外診療でできること

保険診療での治療に効果を感じられない、早く治したいなどといったかたにおすすめです。

内服薬

イソトレチノイン

皮脂分泌の抑制、毛包漏斗部(毛穴開口部)の角化異常の正常化、抗炎症作用、アクネ桿菌の増殖抑制作用のある、難治性ニキビの治療薬(日本国内未承認)です。症状により1~2ヶ月後より効果が出現し、20週の治療で60~70%の方においてニキビができ難くなると言われています。

イソトレチノインについて詳しくはこちら

アルダクトン(スピロノラクトン)

以前から浮腫や高血圧症治療、原発性アルドステロン症の治療に使用されている、体内から水分を排出させ、血圧を下げるお薬です。成人女性のニキビの原因となる男性ホルモン(アンドロゲン)を受け取る部分に競合的に結合、働きを抑える作用もあり、この力を利用しニキビを改善へ導きます。

アルダクトン(スピロノラクトン)について詳しくはこちら

外用剤

アゼライン酸クリーム

欧米においては古くから、ニキビ治療薬として一般的に使用されています。皮脂分泌の抑制・角栓予防・抗菌作用・抗酸化作用・メラニン生成抑制などの作用があります。アゼライン酸は、穀類などにも含まれている成分で、妊娠・授乳中にも使用できます。ニキビ治療以外にも、酒皶・色素沈着などの治療にも使用されています。(国内においては、未承認薬でしたが、化粧品として発売されました)

アゼライン酸クリームについて詳しくはこちら

ZO SKIN HEALTH

最新の技術をもとに、高濃度の整肌成分であるレチノール、ビタミンC、乳酸など使用し、コラーゲンやエラスチン生成をサポートすることで、細胞活動を呼び覚します。反応期、耐久期、完成期の3つのプロセスを経て、お肌の状態、年齢、性別、民族を問わず真に美しく健やかなお肌を生み出します。

ZO SKIN HEALTHについて詳しくはこちら

クリニックでの治療

プラズマ

これまで皮膚の治療器に用いられてきたエネルギー源とは全く異なる、新たなエネルギー源「プラズマ」を使用し、肌を活性化、再生へと導きます。皮膚表面の組織損傷が少ないため、創傷治癒に重要な成長因子などの漏出がなく、レザー治療と比較し、少ない副作用で、高い治療効果を期待できます。

プラズマについて詳しくはこちら

コメドの吸引治療

ニキビ治療の基本は、なんと言ってもコメドを減らす治療です。コメドにはガラス管を用いた吸引治療が有効です。吸引でもとれない深いニキビ、大きなニキビは炭酸ガスレーザーを使用して圧出します。

吸引治療について詳しくはこちら

ヒーライト

1800個のLEDを搭載し、590nmと830nmの2つの異なる波長のシナジー効果により、お肌の赤みを抑制し、血液の流れをよくし、傷の治りを早めることができます。筋繊維を太く、密度の高いものへと変えていく作用もあります。施術中や施術後の痛みやヒリつきを抑える効果がありますので、安心して治療を受けていただくことができます。

ヒーライトについて詳しくはこちら

ピーリング

古くなった肌の角質層を取り除き、肌の新陳代謝を促進する治療法です。ケミカルピーリングは薬剤による治療です。その他、レーザー光の科学的作用によるピーリングもあります。

ピーリングについて詳しくはこちら

イオン導入・超音波導入

ニキビの原因のひとつである活性酸素によりダメージを負った肌に、微弱な電流を使って、ビタミンAやCなどの有効成分をイオン化させて、肌の奥に浸透させることで、肌質の改善に効果があります。同時に、超音波を当てて治療をすることで、浸透を高めることが可能です。

イオン・超音波導入について詳しくはこちら

IPL光治療:ソラリ

照射領域に均一にエネルギーを伝えることにより、人口知能冷却システムを使用し、痛みが少なく安全に治療をすることができます。以前までのオーロラを使用した治療方法と比べると処置時間が大幅に減るため、患者様の負担を軽減して、シワ・そばかす・毛穴・赤ら顔・肝斑・毛穴・ニキビ・脱毛の治療に効果があります。

IPL光治療:ソラリについて詳しくはこちら

eCO2レーザー

炭酸ガスを使用したマイクロ単位のビームにより、健常皮膚組織を残しつつ真皮へリーチする微細な穴を開けるため、ダウンタイムを短縮しつつ肌を生まれ変わらせます。しわやたるみなどの太く浅めに行う治療から、傷あとやニキビあとなど細く深いレーザーを使用する治療まで、幅広い治療が可能です。

eCO2レーザーについて詳しくはこちら

おわりに

このようにニキビやニキビ痕の治療には、幅広い手法が存在します。そのどれもがある条件下では効果を発揮します。なので肝心なのはご自身の状態に合ったスキンケアや治療を選択することです。

当院では最適な方法をご案内することができますので、お気軽にご相談いただけたらと思います。