血管腫

老人性血管腫

一般的に「赤ほくろ」とも言われるものです。 ルビー色のほくろのような平坦から少し隆起したもので、1〜5mm程度の大きさのものが、さまざまな部位に出現します。

20才代からできることもありますが、加齢とともに増加することが多いです。

治療方法

当院では、まずはロングパルスYAGレーザーで治療することが多いです。

1)ロングパルスYAGレーザー

ロングパルスYAGレーザーを血管腫に照射すると、血管腫内のヘモグロビンに吸収され、周囲の血管組織へダメージを与えます。 多くの場合は1回の照射で治療は終了します。

1回では完全に消失しない場合や、いったん消えても再発する場合があります。施術直後は、色が濃く変化し、徐々にかさぶたのような状態になります。個人差もありますが、およそ1~2週間程度で自然にかさぶた状のものが、自然に とれることが多いです。

取れた部位の赤みや痕は徐々にとれてきますが、残ることもあります。

2)炭酸ガスレーザー

炭酸ガスレーザーは水に吸収されるやすい性質があります。皮膚病変の性状、色調に関係なく血管腫を蒸散させ、取ることが可能です。レーザー治療後の痕は、大きさ、部位によっては残ります。

ロングパルスYAGレーザーに反応しないようなもの、再発を繰り返す老人性血管腫は炭酸ガスレーザーで蒸散させることが良いかと思われます。

毛細血管拡張症

数回の治療が必要な場合があります。 一旦消えても再発する場合があります。数か月に1回のペースで治療を行い、経過観察をしていきます。

鼻の周囲や頬に、細い糸やクモの巣のように赤みが見えることがあります。真皮にある毛細血管が、何らかの理由により拡張して、透けて見えている状態です。

原因としては、皮膚そのものが薄く、血管が透けて見えてしまう場合や、体質として拡張している人もいます。また酒皶(しゅさ)という皮膚疾患に伴って出現することもあります。

治療方法

当院では、ロングパルスYAGレーザーで治療することが多いです。(保険適応にはなりません)

数回の治療が必要な場合があります。 一旦消えても再発する場合があります。数か月に1回のペースで治療を行い、経過観察をしていきます。皮膚の表層の治療となりますので、ときとして熱傷のような状態となることもあります。その部位の赤みや痕は徐々にとれてきますが、残ることもあります。

症例 老人性血管腫治療前 レーザー治療直後
治療時間 約5分〜(大きさ、数によって異なります)
回復期間 7〜14日間(大きさ、部位により異なります・個人差あり)
毛細血管拡張症 1部位 ¥5,000~(範囲により異なります)
老人性血管腫 1ヶ所   ¥2,200~
補足 施術後、外用薬(¥770~)または創傷被覆剤(¥1,100)を貼付します。