酒さ(しゅさ)・赤ら顔とは 「酒さ」は、主に顔に赤みやニキビのようなブツブツが生じたりする慢性の炎症性皮膚疾患です。 ニキビやアトピー性皮膚炎と間違われやすいですが、適切な診断と治療を受けることが大切です。 症状 酒さの症状は、いくつかに分けられます。 紅斑毛細血管拡張型 鼻、両頬、額、眉間、顎などが赤くなります。 毛細血管が拡張して、肌の表面に細い血管が浮き出て見えることもあります。ヒリヒリ感や灼熱感を伴うこともあります。 丘疹膿疱型 赤みのある部分に、ニキビに似た赤いブツブツ(丘疹)や膿を持ったブツブツ(膿疱)ができますが、 ニキビと異なり、面皰(コメド)はできません。 鼻瘤(びりゅう)型 炎症が続くと、鼻の皮膚が厚くなり、ゴツゴツとした状態になることがあります。 眼型 眼の充血や炎症、かゆみなどを伴います。 原因 酒さの原因はまだ完全には解明されていませんが、いくつかの要因が複合的に関与していると考えられています。 ・遺伝的要因: 家族に酒さの方がいる場合 ・体質的要因: 肌が敏感で、刺激に反応しやすい ・血管の異常: 顔の血管が広がりやすいことも、赤みの原因の一つです。 ・紫外線: 紫外線を浴びると症状が悪化しやすい ・ニキビダニ(デモデックス): 健康な人の毛穴にも生息しているニキビダニが、酒さの患者さんでは増殖していることがあり、炎症に関与していると考えられています。 ・血行が良くなるようなこと: 刺激物(辛い食べ物や熱い飲み物)、アルコール、運動、急激な温度変化なども症状を悪化させる要因となります。 治療方法 主に「内服薬」「外用薬」を組み合わせ、原因となる炎症を抑えることを目的とします。 内服薬 ・抗生物質: テトラサイクリン系の薬などが、炎症を抑えるために用いられます。 ・漢方薬:状態に応じて使われます。 外用薬 ・メトロニダゾール(ロゼックスゲル®)(保険適用) 患部の活性酸素の生成を抑制し、また免疫反応を抑制する働きにより、慢性的な皮膚の炎症を抑えます。 ・イベルメクチン 酒さの原因でもあるニキビダニを減らす効果があります。また、皮膚の炎症を抑える働きもあります。丘疹膿疱型の酒さ症状には、効果的と言われています。 イベルメクチンクリーム1% 30g ¥3,300(自費薬) ・アゼライン酸 「抗炎症作用」「皮脂の分泌抑制」「抗菌作用」「角化異常を抑制」などにより、酒さだけではなく、ニキビ治療にも使用され、「メラニン産生抑制」により色素沈着治療にも使われます。 AZAクリア® 15g ¥1,980(自費薬) IPL・レーザー治療(自費治療) 当院では患者さんの症状やご希望に応じて、自費診療によるレーザー治療も行っています。 レーザー治療は、特に赤みや毛細血管の拡張に効果的です。保険診療との組み合わせで、より効果的な治療を目指します。 毛細血管拡張症 鼻の周囲や頬に、細い糸やクモの巣のように赤みが見えることがあります。 真皮にある毛細血管が、何らかの理由により拡張して、透けて見えている状態です。 原因としては、皮膚そのものが薄く、血管が透けて見えてしまう場合や、体質として拡張している人もいます。 また、酒さに伴って出現することもあります。 治療方法 当院では、ロングパルスYAGレーザーで治療することが多いです。(保険適用外) 数回の治療が必要な場合があります。 一旦消えても再発する場合があります。数か月に1回のペースで治療を行い、経過観察をしていきます。皮膚の表層の治療となりますので、ときとして熱傷のような状態となることもあります。その部位の赤みや痕は徐々にとれてきますが、残ることもあります。 治療時間 約5分〜(状態によって異なります) 回復期間 7〜14日間(熱傷・再発の可能性があります・個人差あり) 治療費 1部位 ¥5,500〜(範囲により) 補足 施術後、外用薬(¥990〜)を塗ります。