ワキガ・多汗症

多汗症

多汗症は、体温調整の範囲を超えて、エクリン腺より汗が過剰に放出される状態です。

ワキの下、手のひら、足のうら、額などに症状があらわれやすいです。汗の分泌は、交感神経に支配されています。

治療方法としては、外用薬、内服薬、注射薬(ボトックス)、手術などがあります。当院においては、外用薬等で効果が得られなかった方に、ボトックス注射をおすすめしています。

1)外用薬 塩化アルミニウムローション

古くから処方されている外用薬で、汗管を閉塞させることによって効果を出す治療薬です。効果を出すには、塗り方と濃度が大切になります。

部位などによっては、かぶれやかゆみなどが生じることもありますが、手のひらや足のうらにはおすすめです。

塩化アルミニウムローション 50ml ¥1,000 (税抜)

2)ボトックス注射

交感神経から「アセチルコリン」が放出されて、その命令が汗腺にとどくことによって汗がでます。ボトックスにより、アセチルコリンの放出が抑制されることによって汗が止まります。

1年に1~2回のBOTOX(ボトックス)でTシャツや洋服の汗じみなどの不快感から解放されます。ワキだけでなく、「手のひら」や「足のうら」にも著効します。

治療方法

1.ボトックス注射の前に、発汗量の多い部位を確認します。(デンプン・ヨード試験)
2.ご希望により、麻酔クリームを使用します。(保険診療で行う場合は使用できません)
3.アイスパックで冷やしながら、ボトックスを注射していきます。

両側腋窩 ¥40,000~
(腋窩の広さにより、BOTOX(ボトックス)注入量が異なります)
※重度の原発性腋窩多汗症の場合は保険診療適応となります
保険での治療の際は、初診当日は治療を受けることができません。

腋臭症

一般的に「わきが」とも言われています。腋臭症の原因は腋の下や性器などにあるアポクリン腺から分泌される汗が原因です。この汗自体は無臭ですが、皮膚上に分泌されると、エクリン腺から分泌される汗と混ざりあい、匂いを発します。

このアポクリン腺を様々な手法で取り除くことで、腋臭症を治します。

1)せん除法

せん除法はこのアポクリン腺を除去する手術で、わきのシワに沿って切開し、はさみで目視できるアポクリン腺を除去していきます。

切除法に比べ、傷も小さく、体への負担が少なく、初めて治療される方に適した手術と言えます。

2)切除法

腋毛が生えている箇所の皮膚ごとアポクリン腺を切除します。せん除法が目視でアポクリン腺を除去していくのに対し、切除法では、腋の皮膚ごとアポクリン腺を切除します。

体への負担はせん除法に比べ、高いですが、取り残しがなく、最も効果的な治療法と言えます。せん除法を試してみたが効果が薄いと感じている方や、重度の腋臭症の方に適した手術です。

手術時間 約1〜2時間
術後の状態 治療部位の安静を保つことが大切になりますので、約1週間は日常生活が制限されます。
回復期間 7〜10日間
術後の通院 2〜10日後に2〜3回・1ヶ月後・3ヶ月後に再診
治療費 保険診療適応あり