巻き爪・陥入爪
深爪により爪の端が皮膚にくい込んで赤く腫れてしまう『陥入爪』、爪の側端がまるまってしまう『巻き爪』、これらを根本的に治療するためには手術治療が一般的でした。
最近になり、ワイヤーでこれらの『陥入爪』『巻き爪』を治療する画期的な方法が一般的になりつつあります。
VHO式矯正術
VHOの施術は、特許を取得している専用のワイヤーを爪の両端に引っ掛ける構造で、爪や皮膚に損傷を与えません。
(VHOを施術するにはライセンスが必要となります)爪が短く、マチワイヤーによる治療ができない方でも適応となります。
“VHO”とは、Virtuose Human Orthonyxie の頭文字をとって名づけられた治療法で、「熟練の技による人間的な巻き爪矯正法」というような意味です。
3TO(VHO)法施術の流れ
ステップ1

専用のスチール鋼を爪の湾曲状態に合わせてワイヤーを形成させる。爪の端に引掛けて装着する。
ステップ2

爪の両わきに装着したら、専用のフックを用いて締め具を巻き上げて固定する。
ステップ3

余分なワイヤーを短くカットした後、人工爪でワイヤーの固定部分をカバーします。
爪のわきに引掛けたワイヤーは、食い込んで痛いように見えますが、皮膚に突き刺すわけではないため痛みを感じることはなく、出血もしません。
固定したワイヤーは爪の伸びとともに前方に移動するので、施術して約1-3ヵ月後に付け替えを行います。
3TO(VHO)式巻き爪矯正法
深爪が原因の「陥入爪」や、内側へ異常に湾曲していく「巻き爪」で悩んでいる方が非常に多いにもかかわらず、あまり優れた治療方法がありませんでした。
「3TO(VHO)式矯正技術」は、爪が深く切り込んでいても施術可能で、施術当日から入浴、運動も可能です。日常生活に支障がない優れた方法と言えるでしょう。
※当該箇所が炎症等起こしている場合は、そちらの治療を待ってからの施術となる場合がございます。

3TO(VHO)式巻き爪矯正法の由来
VHOとは重度の巻き爪の矯正法として、手術以外の選択肢=血を出さず、痛くない方法を開発してVHOと 命名されました。
Virtuose Human Orthonyxie の頭文字をとったもので、「熟練の技による人間的な巻き爪矯正法」というような意味です。
Virtuose = 熟練した、名人、巨匠
Human = 人間の、人間らしい、人道的な
Orthonyxie = ギリシャ語でOrthos (まっすぐ)+Onyx(爪)
これはスコットランド人歯科医ロス ・ フレーザー氏による造語です。(1964年)
3つのパーツからなり、現在は3TOとも呼ばれています。
1.3TO(VHO)法の3つの特長
3TO (VHO)巻き爪矯正法は、人間の自然治癒力を活かした方法であり、受けられる方にとって 負担の少ない施術方法です。
個々の形状に合わせることができる高い調整力

- 型取りなどの手間や時間が必要なく、施術にかかる時間が短い。
- 個々の爪に最適な力加減で無理なく強力に矯正できる。
2.爪を痛めず、衛生的

- ワイヤーを皮下組織に刺すのではなく、爪に引っ掛ける(接着剤などを使わない)構造により爪・皮膚に損傷を与えません。
- 爪・皮膚への通気性が保たれるため、非常に衛生的です。
3.経済的に自然な爪ヘ

- 極めて短時間で痛みが軽減
(ワイヤーをかけた時点で 巻きの圧力が激減するため痛みも軽減する) - ワイヤーをかけた状態で日常生活に支障がない。
- 矯正完了後は自然で健康的な形状になります。
※巻き爪は日々の歩き方、靴の影響等により再発することがあります。
治療方法
1.専用のワイヤーを爪の形に合うように調節します。
2.爪の両側端にフック状のワイヤーを引っ掛けます。(痛みはほとんどありません!)
3.両端に掛けたワイヤーにループ状のワイヤーを掛けて固定します。
4.余分なワイヤーをカットし、人工爪でワイヤーの固定部分をカバーします。麻酔は必要ありません。
治療費の目安(保険外診療になります)
1ヶ所¥13,200(税込)(ワイヤー代込み)
治療間隔
3~4ヶ月に1回程度(症状により異なります)
症例
初診時 | 1.5ヶ月後 | 3ヶ月後 | 5ヶ月後 |
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マチワイヤー法
形状記憶合金のワイヤーを使用する方法。来院は問題がなければ1~2ヶ月後、ワイヤーの入れ替えのときだけです。
治療方法
- 注射針を用いて爪に2つの穴をあける。
- ワイヤーを逆Uの字に通す。
- ワイヤーを引っ張って切る。
- 麻酔は必要ありません。
治療費の目安(保険外診療になります)
マチワイヤー代 | 1本¥4,400(税込)(1本で約3ヶ所分) |
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ワイヤー処置代 | 1ヵ所¥6,600(税込) |
治療間隔
1~2ヶ月に1回程度(症状により異なります)